近年、年賀状離れが進んでいる中で注目されているのが“寒中見舞い”。
喪中の方に出すこともできますし、年賀状へのお礼として出すこともできます。
今回は、寒中見舞いの出し方についてご説明させていただきます。例文も是非参考にしてみてください。
目次
寒中見舞いとは?
寒中見舞いとは、その名の通り寒い時期に相手を気遣い送る挨拶状です。
季節の挨拶状には、寒中見舞いや、暑中見舞いの他に、年賀状や余寒見舞い、残暑見舞いなどもあります。
寒中見舞いを出す時期は?
寒中見舞いを出す時期は、二十四節気の小寒(しょうかん)から立春までの間に出します。
二十四節気とは、春夏秋冬をさらに、それぞれ6つに分けたもので、太陽の動きによって変動します。
小寒とは、大体1月5日頃、2019年は1月6日。
小寒は、二十四節気の中で最も寒さが厳しくなる季節のことです。
立春は、大体2月4日頃です。2019年は2月4日。二十四節気の中で春が始まる季節です。
マナー:喪中の人にだしてもいいのか?
最近では、年賀状の変わりに寒中見舞いを出す人が増えてきています。
どんな場合に寒中見舞いを出しているのかみていきましょう。
・相手が喪中の人
喪中はがきを受け取ったあとの挨拶として。
相手が喪中だと知らずに、年賀状を送ってしまった場合のお詫び。
・自分が喪中の人
自分が喪中で、年賀状を出せず年明けに送る挨拶として。
喪中に届いた年賀状への返事として。
・年賀状への返事
年前に年賀状を出さなかった場合や、松の内(1月7日)を過ぎて送る場合など。
シーン別、寒中見舞の書き方
近年、年末年始を海外で過ごしたり、帰省などで家を長期間不在にするなど、すぐに年賀状の返事を書けない人や年賀状自体を出しておらず、年賀状を頂いた方にのみ、寒中見舞いとして挨拶文を送る人などが増えてきています。
知らないと恥ずかしい、寒中見舞いの書き方をシーン別でご紹介します。
シーン1、喪中の方へ送る場合
- お見舞いの言葉
- 時候の挨拶
- お悔やみの言葉
- 締めの挨拶
例文
寒中お見舞い申し上げます。(1)
服喪中と存じ、新年のご挨拶を失礼させていただきましたが
小寒の候、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。(2)
○○様の逝去につきまして、心よりお悔やみ申し上げます。(3)
寒さの厳しい日々が続きますが、何卒お体をご自愛くださいますようお願い申し上げます。(4)
シーン2、喪中の相手に送ってしまった年賀状へのお詫び
- お見舞いの言葉
- お詫び
- お悔やみの言葉
- 締めの言葉
例文
寒中お見舞い申し上げます。(1)
このたびはご服喪中と存じ上げず、年賀状をお出ししてしまい大変失礼致しました。(2)
○○様の逝去につきまして謹んでお悔やみを申し上げます。(3)
体調を崩しやすい季節柄、○○様におかれましても体調を崩されぬよう一層ご留意くださいませ。(4)
シーン3、喪中に届いた年賀状へのお礼
- お見舞いの言葉
- お礼
- 喪中のお知らせ
- お詫び
- 締めの挨拶
例文
謹んで寒中お見舞い申し上げます。(1)
この度は、ご丁寧な年賀状をいただき誠にありがとうございます。(2)
(○○)喪中の為、年始のご挨拶を控えさせて頂きました。(3)
旧年中にお知らせが行き届かず、大変失礼致しました。(4)
小寒の候、くれぐれもお体をご自愛くださいませ。(5)
シーン4、頂いた年賀状へのお礼
- お見舞いの言葉
- 時候の挨拶
- お礼とお詫び
- 締めの挨拶
例文
寒中お見舞い申し上げます。(1)
小寒の候、皆様におかれましては
ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。(2)
ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
こちらからの新年のご挨拶が遅れてしまい大変失礼致しました。(3)
本年も変わらぬお付き合いの程よろしくお願い致します。(4)
シーン5、純粋な寒中見舞いとして
- お見舞いの言葉
- 時候の挨拶
- 近状報告
- 締めの言葉
例文
寒中お見舞い申し上げます。(1)
厳寒の候、○○様におかれましてはおかわりありませんでしょうか。(2)
わたくしども家族も変わらず元気に過ごしております。(3)
まだまだ厳しい寒さが続く折、お風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。(4)
寒中見舞いを出すときの注意点
・投函時期は、年賀状を受け取ったあとから1月末までにしましょう。
・喪中の場合は落ち着いたデザインのものを選ぶようにしましょう。
・時候の挨拶や相手を気遣う文言を交えるようにしましょう。
相手を思いやり送る寒中見舞い
最近では、年賀状を卒業する人も増えていますが、卒業することを年賀状でお知らせすることに抵抗感がある人もいます。
そんな方は、頂いた年賀状に対して寒中見舞いを送るようにすると、付き合いのある人だけとつながっていくことができて良いかもしれませんね。
相手を思いやって送る寒中見舞いは、きっと心を温めてくれるはずです。
【寒中お見舞い申し上げます】(筆•筆ペン)芳泉#17
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